ヒューマンエラー低減のための危険予期活動のさらなるレベルアップ

摘要

労働災害の多くの要因が何らかの形でヒューマンファクタ一に関連しているといわれており、労働災害の防止のためには事業場におけるヒューマンエラー低減活動の推進が不可欠となっている。 一方、わが国の産業現場では危険予知活動、指差し呼称等の災害防止手法が導入され活用されているが、その効果については必ずしも明確になっていない面がある。 また、なかにはこれらの手法に独自の工夫を加える事業場等も見られるが、その実態については必ずしも明らかになっていない。 そこで、ヒューマンエラー低減による災害防止手法として事業場に広く定着している「危険予知（KY）活動」を中心に、その効果、課題、さらなるレベルアップの方法等について調査し、「職場におけるヒューマンエラー防止手法に関する調査研究委員会報告書」をとりまとめた。