(035-011)極大地震動に対する鋼構造建築物の耐震性能向上手法と費用対効果

摘要

超高層鉄骨道連築物が長周期長時間地震動の作用を受けた場合, 塑性変形の繰返し等により梁端溶接接合部に破断が生じる可能性がある．近い将来，発生が予想される南海トラフ沿いの巨大地震による長周期長時間地震動への対策として，2017年4月1日より，新築の超高層鉄骨造建築物に対して長崎閏の繰返しの累積変形による梁端部への影響を考慮した安全性の検証が必要となった1）．一方，梁鮨部の補強方法として梁端部フランジの拡幅工法等があり，その梁端部のディテール改善による工事費のコスト増分が既往の研究により示されている．2）