小容量UPS「GXシリーズ」用ネットワークカード「Web/SNMPカードII」

摘要

近年，突発的な落雷や豪雨による電源異常（停電や瞬低）が増加してきている。こうした電源異常に備えるために，無停電電源装置（UPS: Uninterruptible Power System）の導入が必要不可欠である。UPSは，停電が発生するとUPSに接続されているバッテリを供給源に切り替えて，負荷機器に安定した電力を供給する。UPSは産業分野では半導体製造装置やデジタルプリンタなどの電源保護として利用され，IT分野ではデータセンターなどのサーバ機器やネットワーク機器などの電算機器を電源保護として利用される。特にIT分野では，電源が遮断される前にデータを退避したり，基本ソフト（OS: Operating System）を適切な処理で安全に停止するOSシャットダウン処理を行ったりすることが必要である。UPSにUPS管理システムを連携させることで，パッテリの電力が残っている間にOSシャットダウン処理を自動で実行させることができ，無人化されたサーバルームなどのIT機器を電源異常から守ることができる（図1）。