名古屋大学大学院医学系研究科生物化学講座分子細胞化学分野一次の100年のスター卜地点に立って一

摘要

昨年11月より，前任の古川鋼一教授（現中部大学）の後任として，名古屋大学大学院医学系研究科教授を拝命しました.私達の分子細胞化学分野（旧生化学第二講座）は，門松健治教授の研究室とともに生物化学講座として，学部教育においては生化学を担当致します.名古屋大学での生化学教室の歴史は古く，愛知県立医学専門学校において，1916年に生理学より分離したことに端を発します.石森国臣先生やレオノール?ミカエリス先生が教室の土台を築かれ，今年で開講100周年を迎えます.昭和37年に生化学教室が2講座制となった後は，初代教授の古武弥人先生，そして小澤高将先生，古川鋼一先生に続き4代目となります.生化学の歴史の先駆者の築かれてきた伝統をさらに発展させ，次の100年の礎となる研究成果を発信していきたいと思います.