東北大学大学院薬学研究科衛生化学分野一仙台から新たなシグナル研究の成果を発信一

摘要

昨年4月より，薬学部生時代より過ごしていた東京大学から，ここ東北大学に研究の場を移し，新たに研究室を主宰する機会に恵まれました.東北大学での薬学教育の歴史は古く，明治23年の旧制二高の医学部薬学科に始まります.その後，昭和32年より新制の東北大学医学部薬学科が設立され，現在，昇格した薬学部は2学科，また薬学研究科は創薬化学?生命薬学?医療薬科学の3専攻で構成され，26に及ぶ分野?講座?センタ一を持つ，全国有数の薬学教育機関となりました.その中でも,当分野は設立当時より存在する伝統ある講座の一つです.現在，スタッフは私を含めて3人,博士大学院生1人，修士5人,6年制と 4年制学部生7人,秘書1人という構成です.また，本学部は.3年生の後期から研究室に配属となるため，この10月には4人ぐらい3年生が増えることになりますので，新しい研究室とはいうものの，一挙に20人を超える大きな所帯になってしまいます.運営も一苦労ではありますが，常に入ってくる新しい力が，研究室の明るい雰囲気や研究の大きな活力の源です.