海洋地球研究船「みらい」の特徴と観測ウインチ

摘要

「みらい」は，原子力船「むつ」がその使命を果たし，平成7年に解役後，原子炉を含む船体後部の撤去，新しい船体の接続，多数の観測·研究機器及び研究室の装備等2年をかけて改造を施し，平成9年9月に海洋地球研究船として生まれ変わった。海洋地球研究船「みらい」は，地球温境化等地球規模の環境変動の解明を目指して造られた船である。気象·海象条件の厳しい高緯度海域や水練城を含めた広範な海域での安全かつ長期間にわたる観測研究を行うことを可能とするため，優れた耐水性，航行性及び作業性を有するとともに，各種の観測装置が多数装備されている。