データ?ロガーによるサケの行動解析

摘要

サヶ科を含む多くの魚類の詳細な行動の計測に，バイオロギングという手法が用いられているぃ。この手法は，データ?ロガーや超音波発信器といった計測機器を対象生物に装着，人問が直接観察することができない行動?生理怙報を環境情報と同時に記録することで，この手法を用いた学問分野をバイオロギング?サイエンス(Biologging science)とよぶ。もともと海獣などの大塑哺乳類の潜水行動を研究するために発展してきた手法であるが，マイクロエレクトロニクスの発達に作機器の小型化が進み，魚類へも適用され今日に至っている。センサの多様化，データの大容量化に伴い静止画?動画が得られるだけでなく，魚の速度，加速度といった速動怙報，体温，心?筋電位などの生理情報のほか照度，地磁気など環境情報の計測も可能になってきている。