ガラス発泡体による排水中のフッ素除去

摘要

日常的に使用されているガラスのわが国での生産量は，年間400万トン以上である.使用済みとなったガラス製品の一部は，ぺレット状にしてガラスビンなどの原料，あるいは土木建築用資材として再利用されているが，その大部分は埋め立て処分されている(2010年における自治体の廃ガラス最終処分量は，約44万トンと集計されている).しかし，最終処分場の残余年数が少なくなっており，廃ガラスの削減あるいは再利用は重要な社会的課題となっている.