「第五福竜丸事件」と放射線教育への取り組み

摘要

1954年3月1日アメリカ合衆国が、太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁で行った水爆実験で、焼津の漁船「第五福竜丸」は「死の灰」を浴びて被ばくしました。この「第五福竜丸事件」は全世界に大きな衝撃を与えました。被ばくして焼津に帰港したr第五福竜丸」に研究者として最初に乗り込hで船員や漁獲物などの汚染検査を行ったのは静岡大学の塩川教授のグループでした。数々の彼らの調査の中でも、とりわけ「死の灰」の分析は国内外の高い評価を受けました。これを契機に静岡大学理学部附属放射科学研究施設（以下放射研）の前身が設立されました。