札幌市における建物用途の時空間構造と居住空間の都心再集中

摘要

大都市に関する研究課題の1つとして，その内部における人口や諸機能の分布変化を解明することが挙げられる。この課題に対して，これまでは都心空洞化や郊外化といった動向についての研究が数多く蓄積されている（橋本，2001）。 しかし，これらの動向とは異なり，1990年代後半から日本の主要都市内部では，都心部の人口が増加するという現象，いわゆる人口の都心回帰が起.