高工ネルギ一イオンビームを利用したナノワイャー状複合触媒の開発

摘要

放射線の一種であるイオンビーム、特に高エネルギ一のイオンビームにおいては、たった一っの粒子(単一イオン)においても飛跡に沿った円柱状の局所領域に高密度にエネルギー付与を行うことができる。この単一イオン飛跡に沿った高分子の架橋反応を利用した1次元ナノ構造体(高分子ナノワイャー)形成法を「単一粒子ナノ加工法」(Single Particle Nanofabrication Technique ; SPNT)と呼ぶ。均質でサイズ制御された架橋高分子ナノワイャーを大面積で形成することにより、材料表面の高比表面積化も可能とする放射線利用技術であり、触媒の担体としても非常に有用である。