液晶性単分子膜の光誘起配向波--非平衡ソフトマターにおける時空間構造

摘要

光反応性の分子から構成される液晶単分子膜に弱い光を照射すると，伝播する分子配合の波（配合波）が観察される．この時空間パターンの形成は．ソフトマ夕一における典型的な非平衡現象である．我々は，この現象の特徴を定性的によく再現する現象論的な連続体モデルを構築した．このモデルによると，系に内在する配合の自発歪みの效果と光反応の異方性との協調作用の結果とし七配向波が形成されることが明らかとなった。