紙に遺された映画たち 大正期連続活劇映画のノヴェライゼーション

摘要

この荒畑著作を含hだ一群の資料が, 大正期乙部本注と呼ばれる, 帝国図書館が閲覧に供さず後代に託したコレクションである.20世紀の末になってようやく再整理され, 世に出たそれは, 失われた時代を伝えるタイムカプセルとも目されよう.大正から100年を経た今年とうとう映画用フイルムの生産中止のニュースが飛び込hできた.後世へ「もの」を伝えるために何をなすべきか, 残された「物」から, しばし往時に思いをはせてみたい.