CD－ROM「岩盤崩壊の考え方一現状と将来展望h」〔実務者の手引き〕

摘要

このCD－ROMは，土木学会岩盤力学委員会岩盤崩落問題研究小委員会（委員長　 大西石三京都大学教授）が平成11年から14年までの委員会活動をまとめたものである。この括動は，北海道層雲峡崩落（1987），越前海岸崩落（1989），豊浜トンネル崩落（1996），第二白糸トンネル崩落（1998）など，近年の大規模な岩盤崩壊があいついで発生したことなど，この10年間に大規模な岩盤崩壊があいついで発生したことに端を発している。 岩盤崩壊は，見える変位が現れてから崩壊終了までの時間が短かいこと，不安定化が百年のオーダーで進行するため，危険度の定量的評価は困難であることから，事前の予防対策がきわめて重要である。 本書は，軟岩～硬岩以上の急崖部で発生し，その安定が不連続面によって規制され，滑動，トップリング，崩落，バックリングといった形態を示す岩盤崩壊についての有用な「手引き書」である。