燃料電池に水素社会の牽引を期待する

摘要

現代俳人の池田澄子の代表作の一つに、「まさか蛙になるとは尻尾なくなるとは」というものがある。 筆者は、「まさか手足がはえるとは蛙になるとは」と記憶違いをしていたのだが、だからこそ、作句上 の教訓を得ることができた。蛙を早く示さないと、この句が何を詠hでいるのか読者にはわからない。 記憶違いの句では最後のほうまで蛙が出てこないから、読者を困惑させる。水素社会も、早く蛙を見せ る必要があり、燃料電池はその蛙の役割を担っているのだ、と思い至った。この句の良いところは、突 然出てくる蛙を通して自己肯定感が得られるところであり、わが身に起こるまさかの激変を乗り越えて しっかりと蛙になっていくオタマジャクシを思い浮かべると、こちらも元気になれる。水素社会も燃料電池も、これからどうなっていくのか、わくわくして研究開発すればよい、はじめに水素ありき、くらいで研究開発していけばよい、と思えてくる。