スーパー単結晶技術を基盤に事業拡大大手の材料事業撤退てユーザーが駆け込む物材機構、学界の人脈通し高い技術水準を維持

摘要

ニオブ酸リチウム（LiNbO_3）などの酸化物単結晶の欠陥を従来の1000分の1ほどに抑えたほぼ完全な単結晶（スーパー単結晶）作製技術を基盤に、独立行政法人物質·材料研究機構（NIMS）認定ベンチャー企業であるオキサイド（山梨県北杜布）が順調に業績を伸ばしている。 酸化物単結晶やっ工ハーを機器メーカーに納入するのが同社の主力事業だが、8月初めには機能素子や装置の製造にも乗り出すと発表した。 大手企業のリストラで結晶部門の撒退か相次ぐ中、困ったユーザーが同社に駆け込む形で事業が拡大しているという。 古川保典社長の出身母体である物材機構をはじめとした学界人脈を生かし高い技術水準を維持しているのも同社の強みである。