傾斜気孔径分布を持ったコーディエライト多孔質セラミックスの製造技術

摘要

傾斜気孔径分布を持つ多孔質コーデイエライトの製造方法について述べた。 これは，成田製陶所，名古屋工業大学セラミックス研究施設，ファインセラミックスセンター，その他6機関らの共同で開発された技術であり，新エネルギー·産業技術総合開発機構（NEDO）が推進する「ベンチャー企業育成型地域コンソーシアム（中核的産業創造型）研究開発事業」として，平成10年度に採択された「環境用ファインセラミックス多孔体の多品種対応型新製造技術の開発」の研究成果の一つである。 セラミックス多孔体は，環境·エネルギー·化学工業などの各分野でますます高い需要が見込まれる。 今後，細孔構造の精密制御や表面改質のための技術を組み合わせながら，材質の多様化を図る必要がある。環境調和型社会の構築に向けて，本プロセスが幅広く応用展開されることを期待する。