中小企業の鋳物屋として想うこと

摘要

私は山形市で鋳造工場に勤める自称“鋳物屋”です．ご存知の方もおられると思いますが，山形市には“銅町”という山形鋳物の発祥の地があります．私はその街で小さな鋳物工場を営む家に生まれました．物心っいたころはアルミ製の鍋を焼型で作っていましたが，時代の変化に乗れず私が小学生のころ倒産してしまいました．その時の状況を思うと，企業というものは常に時代のニーズを先取りして新しいものを開拓してゆかなければ生き残れない，ということを痛切に感じました．