ごみ発電が収益を生む時がきた

摘要

2012年の7月から，再生可能エネルギーで発電した電力の固定価格買い取り制度が始まっている。太陽光，風力，地熱，水力，バイオマス発電が対象で，清掃工場のごみ発電はバイオマス発電に該当する。買い取り単価は，焼却ごみがバイオマスだけなら1kWhあたり17円だが，実際はプラスチックなど非バイオマスごみが含まれており，その寄与分には固定価格が適用されない。このため，実際は16円程度の買取り単価になる。従来，電力会社が清掃工場から買い取る単価は，昼間が12円程度，夜間は6円程度が多かった。この単価が昼夜の別なく16円程度になったので，清掃工場を管理している地方自治体は，売電収入を増やせるようになったのである。