流体循環ロール「ハイブリッドロール」

摘要

ハイブリソトロールは，流体循環ロールに気液2相の熱媒体を減圧封入したジャケット室と呼ばれる密閉空間を備えており，ロール自身の温度差を解消する自己補償機能を持っている。 ロールに温度差が発生しジャケット室にも温度差ができると，温度の高い部分の熱投蒸気は温度の低い部分に流れ込み，そこで壁面に疑縮して潜熱を放出して低温部の温度を上昇させる。 この蒸気の動きは，蒸気圧差すなわち温度差が無くなるまで継続され，このジャケット室の動きによってロール温度が均一化される。 従来の流体循環ロールは，流体のロール出入口温度差がほほロール表面の温度差となるため，大量の流体を流してロール表面の温度差を小さくすることが一般的である。 ハイプリットロールはジャケット主によって温度差をなくす方式のため，従来ロールの25％以下の流体流量で，ロール表面有効昆内温度分布精度±1°C以内を確保することができる。