″環境トランスミッション″CVTのグローバル拡大に寄与する新省エネ試験法

摘要

CVTは通常のATと違って歯車を使わず無段階に連続して変速するトランスミッションで，理論的にはエンジンの効率の良い領域を常用するので燃費が良い。近年，Honda はCVTを“環境ミッション”と位置づけ，積極的な開発とグローバル展開を進めてきたが，搭載車種の増加に伴い，試験回数が大幅に増加した。当トランスミッション製造部では，年130kLを使用するCVT稼働テストを行ってきており，設備のキャパシティオーバー，環境負荷増加への危惧が放置できないレベルに達していた。その対策として，実機エンジンを使用しない新たな試験設備「SBテスター」を開発し，大幅な省エネと試験期間短縮を実現した。