災害対策に向けたBCPソリューションの役割と適応

摘要

工場操業，経営の安定した継続には脅威（図1）に対する備えが必要である。そして，日本でも米国で古くからある事業継続計画（BCP：Business Continuity Plan）への関心が高まり，各社で整備が進hでいる。特に2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に自然災害に対する備えの重要性が指摘されている。また，サイバーインシデント（情報システムの運用におけるセキュリティの問題として捉えられる事象）が制御システムの信頼性を脅かす事態となり，BCPとして取り組むべき新たな災害として注目されるようになってきた。本稿では製造現場を取り巻くこれらのBCP課題に着目し，有効かつ現実的な解を提案する。