VE手法を活用した薄型DVD記録光ディスクドライブ機構

摘要

成熟した光ディスクドライブ市場では，原価競争力の高い製品開発が非常に重要である。東芝サムスンストレージ·テクノロジー（株）は，バリューエンジニアリング（VE）手法を活用し，ドライブ機構の基本構造から見直しをして，製造コストに対する製品性能を大幅に向上させた高さ12.7mmの薄型DVD記録光ディスクドライブSN-208Bの機構を開発した。従来製品に比べて，部品点数を1/2に削減するとともに，機構部品の生産性を2倍に高めた。また，ARAS （Aero Acoustic Noise Reduction Air Flow System）や，新規のダンピング機構を開発し，機構を簡単にしたことによる騒音性能や振動性能の悪化を防ぎ，従来機構と同等以上の特性を実現した。