新しい『日本呼吸器学会誌』の スタートに際して

摘要

私が初めて書いた論文は，ニューモシスチス肺炎（PweMwocjsft's pneumonia : PCP)の症例 報告であった.虎の門病院のレジデントであった際に，上級医の中田紘一郎先生のご指導で執 筆したものであり，内容は，ニューモシスチス肺炎においては，画像所見に比して聴診所見が 乏しいというものであった.自分の書いたものが活字になった喜びもあり，この症例報告は今 も私の宝物である.その後も折に触れて，多数の症例報告を書いてきた.論文になった症例は， 永遠に記憶に残ると感じている.