インターナルインピンジメントと診断された投手の1症例報告

摘要

【目的】過度の投球により肩関節痛を訴え、インターナルインピンジメントと診断された投手の鍼治療効果について報告する。 局⒗?1歳（右投）主訴：右肩関節痛　 現病歴：2006年3月からリーグ戦が始まり、投球し始めた。31日の試合に登板後、右肩関節痛が出現したが4月3日に登板し、翌日から腕が挙がらなくなった。 ?日に筑波大学トレーニングクリニック鍼部門を来所した。 現症：身長173cm、体重65kg　 初診時陽性所見：ROM屈曲1500、外転1100、ヤーガソンテスト、スピードテスト、アプリへンションテスト、クランクテスト、結節間溝部と大結節部の圧痛、痺痛の程度を現すVis－ualAnalogue Scale（以下、VAS）92mm。 治療：上腕二頭筋長頭の圧痛部や回旋筋腱板に刺鍼し、投げ始めてからは肩関節周囲の筋も加えて置鍼および低周波鍼通電療法を15分間行った。 なお、肩関節のストレッチや抵抗訓練、超音波療法を併用した。