フェイシャルケアを中心としたエステティック施術と 緘灸施術併用に対する効果

摘要

【目的】エステティックサロンでは、顔に対するフェイシャルケア、フェイシャルパッ クなどが行われる。これらのケアと緘灸施術併用を比較した報告は少ない。そこでわれ われは、フェイシャルケアと緘灸施術の併用の効果を検討した。【方法】対象は、本調査に同意したフェイシャルケアの施術受療者11名、平均年齢47.0 ±5.7歳とした。本研究は、森ノ宮医療大学の倫理審査後に行った。フェイシャルケア は、フェイシャルパックや角質ケアなど（約30分）をエステティシャンが行った後、顔 に対して铖灸施術（約30分）を缄灸師が行った。評価は、著者らが作成した顔検査票 (Facial Check Sheet ： FCS) 「目じりのしわ②眉間のしわ③おでこのしわ④ホウレイ 線⑤ゴルゴラインマリオネットライン目元のたるみ⑧頰のたるみ口元のたるみ フェイスライン~R血色（くすみ）しみ」の項目（信頼係数：クランバック；係数=0.7 63)を用いて、フェイシャルケアの前（cont)、フェイシャルケア後かつ緘灸施術前 (acu pre),緘灸施術後（acu post)に行った。FCSの評価は、12項目で順序尺度「1. 全く気にならない、2.少し気になる、3.どちらかと言えば気になる、4.気になる、 5.かなり気になる」とし、鏡を見ながら自己で行った。解析は、FCSの経過（cont、 acu pre, acu post)を混合モデルによるFisher (LSD)法を用いた多重比較検定を行つ た。危険率は5%とした。