錯体の熱分解法によるフッ化物ユウロピウムナノ結晶の合成と発光特性評価

摘要

化合物半導体は現代の情報化社会を支える重要な基盤物質ゐ一つである。この化合物半導体はナノサイズ化することで興味深い光物性を発現する。中でも希土類イオンにより構成される化合物半導体は、特徴的な4f軌道を有することから特徴的な光物性を示す。これまで我々はテルビウム（恥）イオンとヘキサフルオロアセチルアセトン（hfa）配位子により構成される錯体（Tb（hfa）3（H20）2）を熱分解することでフッ化物恥ナノ粒子の合成に成功し、それらの光磁気特性についても報告してきた1，2。