パイナップル由来セラミド経口摂取による日本人女性の皮膚機能改善効果

摘要

細胞の構成成分であるスフインゴ脂質の生理機能に関する 研究は，細胞内情報伝達系での役割に関して活発に行われ多様な生体機能への関与が示唆されている(Dickson，2008).生合成経 路については，セリンパルミトイル転移酵素が関与し，セリン とPalmitoylCoAの縮合gを出発として，いくつかの中間物質 を経てセラミドへと変化する.さらに，セラミドは，ホスホコリンがエステル結合によりリン脂質になったスフィンゴミエリン に変化する経路や，撤鎮がついたダルコシルセラミドへ変化す る経路をたどる.スフインゴミエリンは，哺乳動物ではリン脂質全体の5~10%を占めるとされる(Dickson 2008; Sperling et al, 2003; Berkey, 2012).しかも，セラミドは角層の細胞間にも雜し 皮膚機能に重要な役割を有している.