睡眠時無呼吸症候群の病態とその治療

摘要

すでに睡眠時無呼吸症候群（Sleep Apnea Syndrome ： SAS)患者に対してシーパップ療法（Continuous Positive Airway Pressure ： CPAP)を用いて治療をおこなうと，循環器系（特に収縮期血圧）や糖代謝（血漿中のグルコース濃度やHbAlc)の改善が認められた1症例について報告した(廣川2009).SASは，1976年にGuilleminaultによって「1晚，7時間の睡眠中にREMおよびnon-REM睡眠時において無呼吸(10秒以上の気流停止）が30回以上出現する症候群」と提唱された.