超高比放射能~(11)C標識薬剤の製造法開発

摘要

ポジト口ン放出核種で標識された薬剤は、腫瘍のイメージングゃ脳機能研究などに幅広く利用されている。その際、[~(18)F]FDGや[~(15)O]O_2のような標識薬剤はその比放射能が問題とされることはほとhどないが、脳内神経受容体のようにその存在密度が低くターゲットとの特異的な結合を測定する場合や薬剤の薬理活性が極めて高い場合などは投与される標識薬剤の比放射能は十分に高いことが必要とされる。一般的に、比放射能が高ければ高いほど同じ放射能でもそこに含まれる薬剤の量（mu molまたはmu g)は少なくなるので、より高感度な測定が可能となる。即ち、超高比放射能~(11)C標識薬剤の利用により、今まで不可能であつた極低濃度領域における研究の可能性が高まる事が期待される.