当院で分離されたカンジダ属に対するミカフアンギンの抗真菌活性について

摘要

深在性真菌症は好中球減少を伴う血液疾患や臓器移植患者などに合併することが多い予後不良な感染症であるが，近年では外科領域や救急·集中治療領域などでも，その発生頻度が増加している。 深在性真菌症の原因となる真菌にはカンジダ属，アスペルギルス属，クリプトコックス属や接合菌類が4大真菌としてよく知られているが，その中でもカンジダ属によるものが最も多い。