ィンスリン強化療法をしている2型糖尿病患者における カーボカウント応用編の有効性

摘要

2013年11月，炭水化物の適正な摂取量に対 する社会的関心を受けて「糖尿病食事療法の ための食品交換表」（以下，食品交換表)が約 10年ぶりに改訂された。近年では，食後高血 糖は動脈硬化の危険要因であるとする研究 が発表されている。またその食後血糖の上昇は 90%が炭水化物の摂取量に起因すると言われて いる。そのため，動脈硬化予防の観点からも 炭水化物の摂取量のコントロールは重要であ ると考えられる。しかし，低炭水化物食は短 期的な血糖や血中脂質の改善効果の報告はあるが，長期間における効果は証明されていない。