慢性骨髄性白血病の分子病態と治療

摘要

慢性骨髄性白血病（CML）の分子病態とメシル酸イマテニブ慢性骨髄性白血病及び急性リンパ性白血病の一部では，9番染色体と22番染色体の相互転座t（9；22）（q34；q11）の結果，9番染色体上のチロシンキナ山ゼ型細胞性癌遺伝子ABLが22番染色体上のBCR遺伝子に転座するため，本来のBCRの転写ユニット内にABLが組み込まれたBCR－ABLキメラmRNAを産生する。 この融合遺伝子産物は染色体の再構成の場所の違いにより，p185，p210，p230の三つの夕イプが明らかとされている。