ホジキンリンパ腫

摘要

ホジキンリンパ腫Hodgkin lymphoma（HL）はThomas HodgkinとSamuel Wilksにより19世紀前半に報告され，ホジキン病と呼ばれていた。この疾患を特徴づけるReed-Sternberg細胞（RS細胞）の起源がリンパ球で，その多くはB細胞と考えられるため，HLと呼ぶのが妥当と考えられ，2001年に発表されたWHO分類（本稿では以後2001WHO分類とよぶ）で記載され　ホジキン病という言葉は使われない。2008年第4版となるWHO分類（本稿では以後2008WHO分類と呼ぶ）が出版された。本稿では2008WHO分類と2001WHO分類の記載を比較しながらこの腫瘍の特徴を述べる。