集中治療室患者におけるァジスロマイシン静注製剤投与時の希釈輸液量制限の安全性に関する検討

摘要

2011年12月，マクロライド系抗菌薬であるアジ スロマイシン（azithromycin; AZM)の静注製剤が 上巿された.わが国では内服製剤も使用可能である が，全身状態の悪い集中治療室患者においては早期 に有効性を担保するために静注製剤の使用が必要と なる.集中治療室患者は抗菌薬以外にも多種多様な 点滴用薬剤が使用されており，心不全，肝不全，腎 不全などの病態管理において，体液バランスを調節 するために輸液負荷量を可能な限り少なくしたい場面に遭遇する.