精神疾患と自殺に係わる社会的要因に関する研究-都道府県別解析による精神疾患の現状把握-

摘要

1998年以降，日本における自殺者数は年間3万 人を超えており，最終的に自殺につながる精神疾患 が社会に及ぼす影響は年々増加している.1993年 に厚生労働省が試算したdisability-adjusted life year (DALY ：障害調整生存年数）では，「うつ」が「が h」についで第2位となっており，上位10疾患の なかでうつ?自殺?統合失調症が精神疾患に関連す る疾病として占めている.また，これら3疾患を含 む精神疾患関連が全体の15.5%となっており，「が h」? 「循環器障害」と並hで国民の健康な生活を触 む重大な要因となっている.