創薬を目指す若手薬学研究者の挑戦 病態モデルと薬効評価による治療戦略への薬理学的展開

摘要

ここに記載しているのは，2011年3月29日に日 本薬学会第131年会での大学院生シンポジウム「創 薬を目指す若手薬学研究者の挑戦?病態モデルと薬 効評価による治療戦略への薬理学的展開?」で発表 された演題をまとめたものである.わが国は現在，高度情報化社会とともに超高齢社会に直面しており，精神?神経疾患やメタポリックシンドロームなどの慢性疾患の増加が重大な社会問 題となっている.これらの疾患の最適な治療，患者 QOLの改善のために，新薬開発や創薬戦略を展開 することは重要であり，この点において薬学研究者 による薬学的アプローチが果たす役割は大きい.