巨大皮膚腫癖より発見された後腹膜腔原発びまh性大細胞型B細胞リンパ腫の1例

摘要

86歳，男性．躯幹および四掛こ多発する紅色鹿癒のため受診した．病理組織学的に真皮から皮下脂肪織に腫瘍細胞が爾密に増殖し，腫瘍巣と表皮ヒの間にはGrenz zoneがみられた．腫瘍細胞は異型で大型のcentroblast様細胞でCD20，CD79aが陽性であった．表在リンパ節の腫脹はなかったが，全身精査で後腹鹿脛に径9cm大の腹痛を認めた．このため，皮膚腰痛は後腹膜腔原発のびまh性大細胞型B細胞リンパ腫（DLBCL）の皮膚浸潤と診断した．全身状態が不良で，後腹膜腔腫瘍と皮膚腫瘍に対する放射線照射療法のみを施行していたが，呼吸状態が徐々に悪化し，永眠した．剖検で後腹膜腔左腎周囲，肝門部，心願，右副腎周囲，腸間膜リンパ節などにDLBCLの浸潤を認めた．