Ib高ウイルス量のC型慢性肝炎に対するIFN長期療法におけるHCV core抗体測定の意義 IFN治療終了基準となり得るか

摘要

2002年2月よりインターフェロン（IFN）の長期投与が保険適応となり，治療効果の向上が認められている．しかし長期療法の治療期間については，まだ一定の基準が設けられているとは言い難い．今回Ib高ウイルス量のC型慢性肝炎に対するIFN長期療法において，HCV－RNA持続陰性化中のHCV core抗体測定が治療終了時期の目安として有用か否かについて検討した．対象と方法：対象は2002年1月より2004年7月まで当クリニックにおいて，β一IFN（6MU，1日2回分割投与）またはリバビリン（400mg，1日2回投与）を2週間連日前投与した後，24週間の標準的IFNalpha－2b/リバビリン（IFN/R）併用療法を施行し，治療終了時HCV－RNA陰性と判定したC型慢性肝炎患者18例（男性12例，女性6例，平均年齢52．6(+-)4．1歳）とした．