シメプレビル/ぺグインターフェロンリバピリン併用療法の肝障害について

摘要

要旨：C型慢性肝炎に対するシメプレビル（SMVIS剂併用療法の臨床試験では.治療中のALT 上昇についての詳細な報告はない.本研究では.SMV3剤併用療法を施行し治療中にゥィルス 陰性化を認めたC型慢性肝炎321例を対象としALT上昇の頻度と特徴を検討した.治療中に 100 U L超過のALT上昇を5.0%(16 321)に認めた（100-200 U L ：13例，200-400 U L ： 2 例，400 U L超：1例）.このうち，8例は8?12週に急激なALT上昇を認めたが，ALT値が 663 U/Lに上昇した1例の中止を除く，他の7例はSMV投与終了後にALT値は速やかに低下 した.SMV3剤併用療法では.SMVに関連すると考えられる肝障害を認める症例があり，治療 中の定期的な肝機能検査が必要である.