改良型微生物迅速検査装置（Bioplorer：BlP2）は透析液清浄化の指標として有用であるか？

摘要

背景：BIP2は蛍光染色フィルタ法を用い、生菌数、死菌数及び異物を迅速（15分）且つ簡便に測定が可能である。 本法が次世代透析液清浄化の指標として有用である可能性をASN2007、JSDT2008にを報告した。目的：BIP2法が透析液清浄化の指標として有用か複数の培養法との関係を検証する。 対象：臨床使用中の透析用水（n＝128）と透析液（n＝393）。 方法：対象を用い（1）·ET活性値（ET）。 （2）培養準1：市販の37mm Quality Monitorを用い（メンブランfilter法＋Tryptone Glucose Extract Agar、25°C）7～30日目のコロニー数をカウント（CFU/100mL）。 （3）培養法2：BML社へ外注し（メンブランfilter法＋R2Agar20～25°C、7日間培養、フィルタ上に発育したコロニー数をカウント（CFU/100mL））合わせて発育したコロニーをグラム染色、形状、同定キットを用い菌種の同定。 （4）BIP2法による生·死菌数（ケ/10mL）測定。 4法の相関を求め、更に培養法で10CFU/100mL以上を検出する場合のBIP2法による生菌数のCutofE値とSensitivityを求めた。