開放型人工心肺回路における貯血レベルの自動制御－貯血槽の静水圧による送血ポンプの流量制御

摘要

我々は開放型人工心肺回路における貯血レベルの自動制御の方法を考案し、その動作を実験的に検証したので報告する。本法は貯血量（貯血レベル）を静水庄で測定して送血ポンプに長edbackさせ送血流量にて貯血レベルを自動制御するもので、貯血レベルが低下し設定値より下がると徐々に送血流量を減らして設定値を維持させる。 動作の検証のため開放型のmock回路を作成し、テルモ社CAPIOX－RR45貯血槽の貯血槽底部まで直結するダイレクトポートの静水庄を回転制御装置であるスタッカート社S3圧力モジュール（圧力モジュール）に入力し、設定値より貯血レベル（圧力）が低下すると同社S3送血ポンプの回転が下がるようにした。 実験は送血ポンプの流量設定を一定にしたままで、脱血回路に取り付けたoccluderで脱血流量を下げたときに、圧力モジュールの制御設定値とポンプ流量、そして実際の貯血レベルを測定した。