最近の傾向として,医療は量と質の視野から評価されるようになっている。例えば,WHO(World Health Organization)は,健康余命(disability-adjusted life expectancy,DALE)について生存年で表される量とQOL(quality of life)として表される健康の質から評価することを提唱している。現在行われている医療は,通常,近代科学に依拠する科学的医療と考えているが,医療の量と質は科学的視野からだけでは評価できず,統合医療の視野に立たなければならないことを説くのが本稿の趣旨である。
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