子宮頸癌腔内照射における患者満足度 アンケー卜調査報告

摘要

子宮頸癌に対する放射線治療は標準治療の1つ として確立した方法であり，通常体外照射と経膣的 に子宮?膣内にアプリケータを挿入し子宮内部から放 射線を照射する腔内照射とを組み合わせた治療が行われる。腔内照射のアプリケータの挿入には子宮頸管の拡 張や膣の伸展が必要で患者の精神的?肉体的な苦 痛?疼痛を伴うため，一般的に何らかの前処置（鎮 痛鎮静）が実施されている。欧米諸国では全身麻 酔など積極的な鎮痛鎮静下での実施が一般的であ る一方で，わが国では鎮痛鎮静に関するコンセンサ スはなく，意識下経静脈鎮痛鎮静下で実施する施設 もみられるが鎮痛剤の坐薬のみといつた方法を用い ている施設も少なくない。