企画セッションKS-6:「物理学との対話2—科学とAIの接点一」

摘要

本セッションは日本物理学会と人工知能学会の2回目の共同セッションとして,JSAI 2019の2日目,2019年6月5日(水)17: 20~19:00, メインホ一ルAにて開催された.JSAI 2018での1回目の共同セッション 「機械知能の理解にむけて一物理学との対話を通して一」では,物理学の分野では深層学習をはじめとする近年の機械知能の進歩に対して,かって蒸気機関が実用化された後に熱力学が成立したときのょうに新しい物理法則が生み出されるのではないかという期待があることを中心に,登壇者らの間で熱く議論がなされた.2回目の今回は,ょり具体的に,「物理学の視点から自然現象を理解するために,今後人工知能をどのょうに活用すベきか?」,「今まで物理学が十分に扱えなかった情報が人工知能にょってっまびらかになったとき,物理学の行く末は?」,「実証主義である物理学の観点から見たとき,人工知能にょる予測をどう取り扱うベきか?」といった疑問を設定し,それらに対する物理学者にょる答えとしての講演と,物理学者と人工知能学者双方のパネルデイス力ッションにょる意見交換が行われた.プレゼン資料やパネルデイス力ッションのレポ一トなどの詳細な情報は物理学会のサイト http://www .meeting .jps.or .jp/JSAI-JPS/に掲載されているのでご参照いただければ幸いである.本稿では以下に三人の物理学者にょる講演の概要と,パネルデイス力ツシヨンの様子を報告する.