福島の環境汚染－過去、現在、そして未来

摘要

二〇一一年三月一一日に発生した東日本大震災·巨大津波により、東京電力福島第一原子力発電所1～3号機は、全ての交流電源を喪失した。その結果、最終的に炉心冷却機能を失い、炉心溶融と格納容器の劣化をきたして、三月一二日には1号機が、三月一四日には3号機が水素爆発を起こし、さらに三月一五日早朝には2号機からも大量の放射性物質の漏洩が始まった。大気中への放射性物質の漏洩は、三月二三日に大幅に低下し始めたが、海水中への直接漏洩はその後も完全に遮断されてはいない。