植物工場の技術開発の現状と今後の展望

摘要

植物工場は，高辻氏や小倉氏が報告しているように海外から始まっている。1957年にクレソンのスプラウト生産を初めて手掛けたデンマークのクリステンセン農場であるといわれている。北欧では日照時間が短い季節があり，補光型の植物栽培は古くから行われてきた。これは，自然環境の影響が少なく，計画的に生産ができる太陽光利用型植物工場と位置付けられている。完全人工光型植物工場を最初に開発したのはアメリカの企業で1960年代にゼネラルエレクトリック社が研究を始めているが，結局は採算が合わずに1990年代前半にはやめている。