戦略的基盤技術力強化事業の開発成果と今後の展開：ロボット用超小型6軸モーションセンサに関する研究開発成果の概要と今後の展開について

摘要

本研究では，その応用分野の中でプラントの監視/検査といったプラントメンテナンス分野での応用に着目した。大規模なプラントでは，高所/低所·高温部/低温部·低酸素濃度の場所や運転中の機械装置等の近傍に人が近寄れない危険な箇所が多いため，各種のセンサや計測器を設置し中央制御室などでの遠隔監視は従来から行われているが，それだけでは細部にわたる故障診断を行うには情報不足の場合が多かった。このような背景から，本研究のおいては，下記のような研究開発を行った。 ①プラントのあらゆる場所に設置可能な超小型6軸モーションセンサの開発；②超小型6軸モーションセンサを搭載し，信号処理及び無線でデータ送受信が可能なカード型センサモジュールの開発；③プラントの状態を常時モニタリング（監視）し，プラントの監視及び検査ロボットへの適用試験。