欧米主要国における多様な入札·契約め在リ方

摘要

近年の日本における公共工事での工事業者の選定方法は，今や「指名競争入札が基本」から「一般競争入札方式の本格的な採用」へと移行しようとしている。また，発注調達·契約の方法についても，従来までの「設計·施工分離方式による工事業者への一括総価発注方式」一辺倒のこれまでのほぼ固定化したパターンから「技術提案総合評価方式」や「設計·施工一括発注方式」の一部導入へと変ってきている。その動きに伴い，建設業界内でも発注者,受注者を問わず，新しい入札·契約方式についての整備を求める声も強まってきている。 では，今号では上記の多様な入札·契約方式を既に活用して実績を残している欧米主要国のイギリス及びアメリカでの公共工事の状況をお伝えする。