安全安心を考慮した「鉄道用トンネル照明」

摘要

鉄道のトンネル照明設備は，異常時に列車がトンネル内に停車してしまった場合，いかに安全にお客様をトンネル外に誘導するかということが重要である。これは種々いろいろな要因の組合せで成り立つものであるが，中でも照明は絶対に欠かせない設備であることは言うまでもない。現在一部の鉄道事業者では，常時照明を点灯していると聞いているが，電気科金を考慮した場合は滅灯が定位であり，異常時には即点灯させるシステムが望ましい。また，照明器具は球切れがなく，かつ省エネを考慮したLED照明器具を採用することを検討する必要がある。既にLED照明器具を使用している鉄道事業者もあると聞いているが，将来的には規格化し，どこの鉄道事業者も安心して使用できるようにすることが重要であろう。さらに，必要な時点で即点滅ができ，かつ安価なシステムを構築する必要があると考えている。